人生を仕舞う

人生をどう仕舞っていくか。遺せるものはあるか。

「星降る夜に」0207

蕎麦屋さんの前で、注文の仕方がわからないおじいさんがいた。

ショウウィンドに並んだ食品サンプルを見るように促し、おじいさんが食べたいものを指した。

その商品の食券を隣にある券売機で買い方を教えてあげ、おじいさんは食券を得ることができた。

路の反対側にいたおじいさんに気づき、困っていることは何かを推測し、路を渡って手助けに行く。

このような場面があった。

柊さんにすごく感動した。

”相手の立場に立って”とか”人の気持ちを考えて”とかよく聞く。

それができる人が一体この世界にいるのだろうか。

路いっぱいに広がって大声で話しながら、避けもせずに行進してくる人たち。

電車の扉付近にかたまって、荷物を床に置き、スマホを弄っているか、大声で話している人たち。

こんな荒んだ世界に生きていると、柊さんの行いに、すごく感動する。

自分も斯くありたい。