人生を仕舞う

人生をどう仕舞っていくか。遺せるものはあるか。

教員免許

教員免許は通信制大学で取得した。

1回目に卒業した大学の単位が流用できたから、1から取得するより、取得すべき単位は少なくてよかった。

通常では2年間で取得できる設定であったが、2年半要してしまった。

スクーリングは楽しかった。同じ目標を持つ人たちと話ができたり、苦手分野をお互いに教えあったりした。

通信制なので、皆、本業は持っている。

その合間を縫って勉強したり、レポートを作ったり… 想像していたよりはるかに大変だった。

さらに、脳の活動も劣っており、以前より覚えるのに時間がかかり、忘れるのは時間がかからなかった。

とにかく参ったのは「C言語」だ。

C言語は全く初めて見るものだった。

何をどうしてよいかわからないところから始め、コンパイルするとエラー、修正してやっと動くようになる。

途方もない作業が続いた。

何回も落第した、次回落第したら、教員免許は諦めようと思った。

何回も落第したので、さすがに単位は取れた。

知らないことを知ることは楽しかったし、できないことができるようになることも楽しかった。

職場の人たちには全く分からないようにやっていたので、優越感もあった。

スクーリングには、金曜日の夜行バスに乗って、土曜日曜スクーリングを受け、日曜の夜行バスに乗って帰宅、そのまま職場に行っていた。

疲れていても、職場に行きさえすれば、ATMからお金が出てくるような職場がありがたかった。